NBA の 10 日間契約 (10-Day Contract)
NBA の 10 日間契約は、チームが短期間だけ選手をロスターに加えるための柔軟な契約形態です。主に、負傷者が出た場合の穴埋めや、フリーエージェント、G リーグ選手などの能力を評価する目的で利用されます。
主なルール (2023 年 CBA に基づく)
-
契約期間: 契約は、「10 暦日」 または 「チームの 3 試合」 のいずれか長い方の期間有効です。
- 例: チームが契約期間中に 3 試合をこなすのに 10 日以上かかった場合、契約は 3 試合目が終わるまで続きます。逆に、10 日間で 3 試合以上こなした場合、契約は 10 日目の終了をもって満了します。
-
契約可能期間: チームは、各シーズンの1 月 5 日から選手と 10 日間契約を結ぶことができます。この期間は、レギュラーシーズン最終戦の 10 日前(またはチームの 80 試合目)まで続きます。
-
サラリー: 選手には、その選手の NBA 在籍年数に応じた最低年俸(Minimum Player Salary)の日割り額が支払われます。契約額が最低年俸を下回ることはありません。
-
選手側の契約回数制限:
- 1 人の選手は、同じチームとは 1 シーズン中に最大2 回までしか 10 日間契約を結べません。
- 2 回目の 10 日間契約が終了した後、チームがその選手を引き続きロスターに置きたい場合は、シーズン終了までの契約(Rest-of-Season Contract) を提示する必要があります。提示しない場合は、選手はフリーエージェントとなります。
- 選手は、異なるチームとならシーズン中に何度でも 10 日間契約を結ぶことができます(各チームとは最大 2 回まで)。
-
チーム側の保有制限: チームが同時に保有できる 10 日間契約の数は、その時点でのアクティブロスターの人数や負傷者の状況によって変動します。
-
ハードシップ例外 (Hardship Exception): チーム内に複数の負傷者(通常、4 人以上の選手が 2 週間以上離脱すると見込まれる場合)が発生した場合、NBA からの承認を得て、一時的にロスター枠を超えて選手(10 日間契約を含む)を追加できる制度です。サラリーキャップを超過しているチームでも利用可能です。
目的と活用
10 日間契約は、チームにとっては低リスクで選手層を補強・評価する手段であり、選手にとっては NBA チームにアピールし、シーズン終了までの契約や将来の契約獲得に繋げるチャンスとなります。特にシーズン中盤から終盤にかけて、プレイオフ進出を目指すチームや、怪我人が多いチームで活発に利用されます。