NBA ルーキースケール (2023 年 CBA に基づく)
NBA の団体交渉協約(CBA)の第 8 条では、ドラフト 1 巡目指名選手の契約に関する「ルーキースケール」が定められています。以下は 2023 年に締結された CBA に基づく主な規定です。
契約構造
- 契約期間: 1 巡目指名選手とのルーキースケール契約は基本的に 2 年間です。
- チームオプション: チームは選手の 3 年目および 4 年目のシーズンに対するオプション権を持ちます。
- 3 年目のオプションは、選手の 1 年目のシーズン終了翌日からその年の 10 月 31 日までに行使する必要があります。
- 4 年目のオプションは、選手の 2 年目のシーズン終了翌日からその年の 10 月 31 日までに行使する必要があります。
- オプションの行使は、選手またはその代理人への書面(直接手渡し、E メール、書留郵便など)による通知で行われます。
サラリースケールと金額
- 適用スケール: 選手に適用されるルーキーサラリースケールは、契約が開始される最初のシーズンによって決まります(例: 2023-24 シーズンに契約開始なら、2023-24 のスケールが適用)。
- 指名順位: スケール内の具体的な金額(Rookie Scale Amounts)は、選手のドラフト指名順位によって決まります。
- 最低保証額: 契約の最初の 2 年間と、最初のオプションイヤー(3 年目)において、各シーズンの基本給(Current Base Compensation)は、以下のいずれか高い方の金額以上である必要があります。
- その指名順位に適用されるルーキースケール金額の 80%。
- その選手に適用される最低年俸(Minimum Player Salary)。
- 上限額: いかなる場合も、特定のシーズンのサラリーと達成困難なボーナス(Unlikely Bonuses)の合計は、その指名順位に適用されるルーキースケール金額の 120%を超えることはできません。
- 契約ボーナス: 基本的に契約ボーナス(Signing Bonus)は認められません(例外あり)。
- ドラフト権剥奪時の調整: チームがドラフト権を剥奪された場合、サラリースケールから特定順位(通常は 15 位周辺)の金額が削除され、それ以降の順位の選手の適用金額が繰り上がります。
保証 (Protection)
- 契約の最初の 2 年間と最初のオプションイヤー(3 年目)において、スキル不足(Lack of Skill)および怪我・病気(Injury or Illness)に対する保証が、適用されるルーキースケール金額の少なくとも 80%含まれている必要があります。この最低 80%の保証部分には、個別の交渉による追加条件や制限を設けることはできません。
2 年目のオプションイヤー (4 年目)
- 2 年目のオプションイヤー(4 年目)の契約条件(支払いスケジュールを除く)は、1 年目のオプションイヤー(3 年目)の条件から変更されません(保証割合なども含む)。
- ただし、サラリー(インセンティブを除く)および各ボーナス額は、1 年目のオプションイヤーから、適用されるルーキースケールで定められた割合で増加します。
トレードボーナス
- トレードボーナスによって、トレードが発生したシーズンのサラリーと達成困難なボーナスの合計が、適用されるルーキースケール金額の 120%を超える場合、トレードボーナスは 120%に収まるように減額されます。
後で契約する 1 巡目指名選手
- ドラフト後 3 シーズン契約しなかった 1 巡目指名選手(その間大学バスケでプレイしていない場合)は、以下のいずれかの契約を結ぶことができます。
- 通常のルーキースケール契約。
- チームにサラリーキャップの余裕があり、特定の条件を満たす場合、初年度の基本給が適用スケール額の 120%を超える 3 年以上の契約(オプションイヤーを除く)。
ドラフト権の喪失
- チームが Required Tender(指名選手への最低限のオファー)を行わない、撤回する、選手を放棄(Renounce)するなどした場合、その選手はルーキーフリーエージェントとなります。
- 該当チームは、その選手が他の NBA チームと契約し、その契約を完了するか、ウェイバー公示されるまで、その選手と再契約することはできません。
出典: NBA Collective Bargaining Agreement - 2023, Article 8