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NBA の最大契約 (MAX 契約) とスーパー MAX 契約 (2023 年 CBA に基づく)

NBA の団体交渉協約(CBA)では、選手が受け取れるサラリーの上限(Maximum Annual Salary)が定められています。これは一般的に「MAX 契約」と呼ばれ、その金額は選手の NBA 在籍年数とサラリーキャップによって変動します。さらに、特定の条件を満たした選手は、より高額な「スーパー MAX 契約」を結ぶ資格を得ます。

MAX 契約 (Maximum Annual Salary)

選手が契約初年度に受け取れる最大のサラリーは、NBA での在籍年数(Years of Service)に応じて、その年のサラリーキャップの一定割合となります。

  • 在籍 0 ~ 6 年: サラリーキャップの25%
  • 在籍 7 ~ 9 年: サラリーキャップの30%
  • 在籍 10 年以上: サラリーキャップの35%

主なルール:

  • 契約期間: 通常、最大で 4 年間(バード権を持つ場合は 5 年間)の契約を結べます。
  • 昇給率: 契約 2 年目以降の昇給率は、前年のサラリーの最大 8%(バード権を持つ場合)または 5%(それ以外の場合)となります。

スーパー MAX 契約 (Designated Veteran Player Extension/Contract)

「スーパー MAX 契約」は通称であり、正式にはDesignated Veteran Player Extension (DVPE) または Designated Veteran Player Contract (DVPC) と呼ばれます。これは、特定の功績を残したベテラン選手が、本来の在籍年数ルール(10 年以上)を待たずに、サラリーキャップの**35%**から始まる MAX 契約を結ぶことを可能にする制度です。

資格要件 (Eligibility Criteria):

以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

  1. 直近のシーズンに All-NBA Team (1st, 2nd, or 3rd) に選出された、または MVP を受賞した、または最優秀守備選手賞 (DPOY) を受賞した。
  2. 直近 3 シーズンのうち 2 シーズンで All-NBA Team に選出された、または MVP を受賞した、または最優秀守備選手賞 (DPOY) を受賞した。

加えて、以下のいずれかの条件も満たす必要があります:

  • 契約延長 (Extension) の場合: リーグで7 年または 8 年プレイしており、現在の契約が残り 1 年または 2 年であること。
  • フリーエージェントとして新規契約 (Contract) の場合: リーグで8 年または 9 年プレイしていること。

主なルール:

  • 契約チーム: 原則として、自身をドラフトしたチーム、またはルーキー契約期間中にトレードされた先のチームとのみ結ぶことができます。
  • 契約期間: 延長の場合は最大 5 年間(現在の契約期間と合わせて合計 6 年間)、新規契約の場合は最大 5 年間となります。
  • 昇給率: 契約 2 年目以降の昇給率は、前年のサラリーの最大 8%です。
  • トレード制限: スーパー MAX 契約を結んだ選手は、契約後 1 年間はトレードできません。

Rose Rule (Designated Rookie Extension)

「Rose Rule」は通称であり、正式には5th Year, 30% Max Criteria (または Designated Rookie Extension) と呼ばれることが多いです。これは、ルーキー契約期間中またはその延長契約を結ぶ際に、特定の功績を残した選手が、通常の 25%ではなく、サラリーキャップの**30%**から始まる MAX 契約を結べるルールです。スーパー MAX (35%) とは異なります。

資格要件 (Eligibility Criteria):

ルーキー契約の最初の 4 年間で、以下のいずれかを達成した場合に適用されます。

  1. All-NBA Team (1st, 2nd, or 3rd) に2 回選出される。
  2. MVP を1 回受賞する。
  3. 最優秀守備選手賞 (DPOY) を1 回受賞する。

主なルール:

  • ルーキー契約の延長として結ばれます。
  • 契約初年度のサラリーが、サラリーキャップの 30%となります。

2023 年 CBA における主な変更点と影響

  • セカンドエプロン (Second Apron): 贅沢税ラインを$17.5M 超える新たなラインが設けられ、これを超えるチームにはトレード制限、ミッドレベル例外の使用不可、ドラフト指名権の凍結など、より厳しいペナルティが課されます。これにより、複数の MAX 契約やスーパー MAX 契約を持つチームの運営がより困難になります。
  • 受賞歴の重要性: スーパー MAX や Rose Rule の資格要件である個人賞(All-NBA、MVP、DPOY)の重要性が増しています。受賞を逃すことで、選手は数千万ドル単位の損失を被る可能性があります。
  • 契約の柔軟性: チームは Designated Player のスロットを、自チームのルーキー契約延長、ベテラン契約延長、またはトレードで獲得した選手の契約に、より柔軟に割り当てることができるようになりました。

注意: CBA のルールは非常に複雑であり、上記は主要な点の概要です。詳細については公式の CBA ドキュメントを参照してください。